お約束
この記事をまねしてエンジンを壊したり、ケガをしたとしても漂流工房では責任は取れません。
まねして作業をする場合は自己責任でお願いします。m(__)m
この記事はあくまでも漂流工房での作業記録としてアップしている物です。
まあ、まねする酔狂な人はいないと思うんだけどね。(笑)


2013.04.08. のおはなし。

オイルパンとエンジンメンバーが取り付けられたので、今度は外していた補機類(オルタネーター、エアコンコンプレッサー)を取り付けていきます。
取り付けた状態だとオイルパンのボルトまでレンチが届かないので外していました。

オルタネーターはコネクターと電線だけだから配線を外すと後はボルトを外すだけだから簡単。
問題はエアコンのコンプレッサーです。
このコンプレッサーを完全に外すには内部のフロンガスを抜かなければならないのでそんな面倒な事は出来ません。そこで、コンプレッサーのみを外して、冷媒配管を繋げたまま、じゃまにならないようにハンドルからつり下げていました。
P1390712-1.jpg

青丸がコンプレッサーです。

本来の位置へ。

P1390716.jpg

次はオルタネーター(発電機)。

P1390720.jpg

取り付けました。

P1390725.jpg

ベルトが掛かっていないので今は仮止めだけです。
エキゾーストマニホールドの合わせ面に残ったパッキンのカスをきれいに取り去ります。
これは最初にやったんだけど、もう一度チェックしたら汚れがあったので再度クリーニングです。
残っていると排気漏れの原因になりますから。
P1390728.jpg


同様にインテークマニホールドもきれいに清掃。
P1390735.jpg

こちらは角度的に車体の下から見上げるようにしての作業だったのでかなりやりにくかったけどなんとか終了。

P1390737.jpg

エンジンヘッドは再度合わせ面のガスケットカスが残っていないかチェックです。
ヘッドガスケットは試運転の時に回しただけなんですが、ヘッドを外したときにガスケットの一部が剥がれたのと引っかかって曲がってしまったのであきらめて新しいガスケットを注文しました。

P1390747.jpg

当然こちらのシリンダーのトップ部分も、ガスケットのカスがないようにきれいに取り去ります。
こういう気密の必要な部分は全てゴミのないきれいな状態を作るのが鉄則です。

P1390750.jpg

きれいになったらガスケットをかぶせます。
位置決めのピンがあるから向きと裏表を合わせて載せれば大丈夫。
P1390751.jpg

ここでクランクを回して1番気筒(写真で向かって左側)を上死点に持ってきます。
1番の上死点というのは組み立てるときの基準位置になるのできちんとあわさないとね。
ちなみにタイミングベルトの合わせマーク(クランクのプーリーに付いているマーキング)は下方向を向きます。
P1390753.jpg

エンジンヘッドを載せます。
まわりの空間が狭いのでかなりやりにくいし、エンジンマウントとエキゾーストマニホールドが干渉するのでエンジンマウントを外してジャッキで対応しています。

P1390755.jpg
再度ヘッドが載りました。

ガスケットの所を確認してきちんとはまっているか確認しておきます。
ここがずれてたらすき間があいてるって事だから圧縮漏れ起こします。
チェックしたらきれいにはまっていました。

ヘッドボルトを規定トルクで締めていきます。
締める順番は内側から右回りで締め付けます。
P1390771.jpg

タペットカバーのゴムパッキンがきっちり入っているのを確認してタペットカバーを閉めます。
P1390777.jpg

取りあえずこれを閉めておけばエンジン内部にゴミが入ることはないので今日の所はここまでです。



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2013.04.05.のお話し。

オイルパンを取り外して汚れや水の入ったコーヒー色のオイルをきれいに洗います。
EF型エンジンはオイルパンにはパッキンはなく、液体ガスケットでシールするようになっています。古い液体ガスケットが残っているとオイル漏れの原因になるので綺麗に残さず取り去ります。
P1380636.jpg

ガスケットがきちんと張り付くようにオイルパンの合わせ目にミゾが成型されているのでそこに入り込んだ液体ガスケットをきれいに取り除くのに苦労しましたがなんとか完了。

当然のことながらこっちにも液体ガスケットがくっついているのできれいに取り除きます。
P1390433.jpg


クリーナーで合わせ面をきれいに脱脂します。
脱脂できていないと新しい液体ガスケットがくっつかないのでオイル漏れの原因になりますから徹底的に脱脂しておきます。
P1390612.jpg

エンジンブロック側も脱脂しておきます。

液体ガスケットはこれ。
パーマテックスの「ウルトラグレイ シリコンガスケットメーカー」。
メーカーでラインでも使われている定番の液体ガスケットです。
P1390615.jpg

ノズルを付けてオイルパンに塗っていきます。

P1390622.jpg

思ったよりも絞り出すのが硬かったわ。(;^_^A アセアセ

ここからクリーパーで車体の下の作業。

オイルパンを閉める前にナットの閉め忘れがないかレンチをかけて再度確認しておきます。
規定トルクで締めてれば緩むことはないだろうけど閉め忘れに対するチェックは安心できるまでチェックした方が良いのでやっておきます。
オイルパンを閉めちゃうともうチェックできませんからねぇ。

狭いところにオイルパンをはめていってボルトナットを締めてオイルパンを固定します。
位置決めのために2本はスタッドボルト(植え込みボルト)になっていて、他はボルトなのですが、一部に特殊ボルトが使われているので間違えないように締めていきます。
まわりにいろいろなものが有ってボルトが回しにくい状態がおきますのでこんなユニバーサルエクステンション等を活用して締めていきます。

P1390632.jpg


オイルパンと、クラッチ側のカバーを取り付けたら、次はエンジンメンバーの取り付けです。

P1390650.jpg

しかし、エンジンメンバーはエンジンを支えているフレームなので今はエンジンの重さで左右の穴位置がずれてしまっていますから、一時的にジャッキでエンジンを支えてメンバーの穴位置を調整しながらボルトを入れます。

P1390652.jpg

エンジンメンバーが無事に付きました。(^-^)
P1390655.jpg


腰下が修理完了したので今日はここまで。
続きはまた今度です。



クリック証券の口コミ
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ってお約束書いてたら友達が「エンジンの分解なんか自宅でやるような奴おらんからまねされることもあらへん!」と。
そりゃそうだよなあ。こんなめんどくさい事まねする訳ないよな。(笑)

2013.04.01.のお話し。

シリンダーの表面に小さいけど傷があるのが発見されたのでこれが原因かもしれないとは思ったのですが、漂流工房でシリンダーボーリングは出来ません。
そこでこんなSST(スペシャルサービスツール、特殊工具のこと)を買ってきました。
P1390295.jpg

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「エンジンシリンダーホーニング」という工具です。
エンジンのシリンダー内に入れて、ドリルで回すと3本の砥石が回転してシリンダーの内側を均一に削ってくれる工具です。
使う時は砥石にエンジンオイルを塗ってから研磨開始。

使っている時はこんな感じで、シリンダーの中を磨いています。
P1390339.jpg

磨き終わった直後
P1390341.jpg

オイルと研磨で出たとぎ汁が付いています。
当然このとぎ汁はパーツクリーナーできれいに洗い流します。
エンジン内に残っているとオイルと共に運ばれて各部の摩耗の原因になるから徹底的にクリーニングです。

ホーニングで傷が消えるまでやるのが本当なんでしょうが、構造上、正確に真円に削ることは出来ないのと、あまりやり過ぎて削りすぎると補修用のオーバーサイズピストンやピストンリングが必要になるので傷が薄くなった所で終了です。

これでこのSSTの出番は終了かな。
(^^ゞポリポリ

次は外したピストン。
ピストンスカートの部分には走行距離相応の摩耗がありますが、特に問題になるほどの摩耗ではないのでサンドペーパーで表面だけちょっと修正。

こちらが修正前
P1390349.jpg

修正後
P1390363.jpg

ピストンリングの下にカーボンなどが詰まっているといけないのでピストンリングも外してチェックしてみます。
まあ、この辺になってくるとやらなくても良いんだけど、私自身がどのくらい汚れなどが付着しているかみたいという方が正しいですね。
(;^_^A アセアセ
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3本有るピストンリングにはそれぞれ役割があり、それぞれ形状が違います。
取り付け場所や裏表を間違えないように特徴をメモしておきます。

EF型エンジンの場合のピストンリングのはめ方はこうなっています。
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上から1番と2番が、燃焼したときの圧力に耐えて排気漏れを起こさないようにするリング。
3番目の折りたたんであるようなリングが、シリンダーの表面の余分なオイルを書き落として燃焼室内にオイルが入らないようにするリング。

通常はこの3番のオイル書き落としリングがスラッジなどで固着してシリンダーとの気密性を保てなくなるとオイル上がりが発生します。
幸いスラッジの付着はなかったので一安心。

こんな感じで3気筒とも全て修正出来たらピストンの組み立てです。
ピストンをシリンダーに挿入するためのこれまた専用工具SST、「ピストンリングコンプレッサー」です。
これはピストンリングをあらかじめ押さえて置いてシリンダーへの挿入を楽にするための道具です。
楽にすると言うよりはこれがないとピストンがシリンダーに入らないんですけどね。
P1390403.jpg

ピストンにピストンリングコンプレッサーをセットして、ラチェット機構を利用してピストンリングを縮めます。

ピストンの向きを確認してからシリンダーに挿入。
後はポストンをシリンダーへ、木の棒などで押し込めなオッケー。
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次はクランクとコンロッドキャップを組み付けます。
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コンロッドごとにキャップが違うのできちんと元の部品同士を組み立てます。
キャップにはメタルも入っているので落としたりしないように注意です。
P1390424.jpg

トルクレンチで締め付け不良がないようにきちんと締め付けます。

3気筒分繰り返して組み立て出来たところで今日はここまで〜。


レバレッジ
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この記事はあくまでも漂流工房での作業記録としてアップしている物です。
あ、そうそう、漂流工房は私が副業でやってる車中泊関連の個人商店です。
一般の車屋さんではありません。どっちかというと車の整備という趣味の延長線上にありますね。

2013.03.26.のお話し。

クランク部分のチェックでスラッジがないのは確認できたのでピストンを外していきます。
クランクの所の大メタルのナットを外してコンロッドメタルキャップを外します。

P1380601.jpg

外れたらキャップに張り付いているメタルを落とさないように気をつけて保管しておきます。
この時に何番の気筒のキャップなのか間違えないように管理します。

クランク側からピストンをヘッドの方に押し出すとピストンとコンロッドが外せます。

P1380603.jpg

順番にピストンを外していきます。
無事に全てのピストンが外せました。(^-^)

P1380608.jpg


「あれ?ハイゼットって3気筒じゃなかったっけ?なんで4つ有るの?」と気づいた人はえらい!
一番右端のピストンはおかわりエンジンに付いていたスラッジ付きのピストンです。
比較のために並べてみました。
一つだけ明らかに色が違うでしょ。

P1380612.jpg

角度を変えてみるとこんな感じ。

オイル管理の違いでこんなに差が出ます。

シリンダーはこんな状態
P1380630.jpg

2番のシリンダーの表面がきれいじゃないですね。
クロスハッチが無くなってるみたいです。
オイル上がりはここじゃないかと推測されます。
取りあえずヘッドガスケットのカスを掃除しておきます。

あ、ヘッドガスケットは再使用不可の部品なので組むときに使ったガスケットはもう使えません。
わずか1回エンジン掛けただけでヘッドガスケットが新品交換なのはもったいない気もしますけど、2000円そこそこの部品をケチって圧縮漏れなどを引き起こすのやイヤなので新品を発注しておきます。

もう一つ面倒な事を終わらせておきます。
オイルパンには普通のガスケットが使われていません「液体ガスケット」のみでエンジンブロックに取り付けられているので次に組み立てるときのためにオイルパンに残った液体ガスケットのカスをきれいに剥がしておきます。
めんどくさいから手を抜きたくなるけどこれをきちんとやってないと継ぎ目からオイルが漏れ出す恐れがあるので入念に。


P1380636.jpg

右半分だけガスケットを剥がした所。
手に持ってるのが剥がした液体ガスケットです。
きれいに全部剥がした所で

今日はここまで〜〜。




プロバイダ人気ランキング
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笠岡インター近くの美味しいラーメン屋さんです。
久しぶりのとんぺいさんの野菜ラーメンです〜。

県外に出たらやっぱり美味しいラーメン食べなきゃね。
(^^)



お店屋さん情報は帰ってから書き足しますね。



2013.04.15.追記

「とんぺい」さんお店情報


住所: 〒714-0012 岡山県笠岡市 2215−1

電話:0865-62-4129

営業時間: 

月〜金曜日 11時00分~21時00分

木曜日 定休日

土、日曜日 11時00分~20時00分


土日は閉店時間が早くなるので注意です。

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