漂流号のヒミツの最近のブログ記事

2013.03.17(日曜日)のお話し

前回まででエキゾーストマニホールドのスタッドボルトまで出来ました。
次にプラグを取り付けてしまいます。
プラグは後から取り付けることも出来るんですが、車載状態だと回りが狭くて取り付けしにくいので今のうちに取り付けしちゃいます。
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漂流号のEFーES型エンジンのプラグはちょっと特殊で側方電極が二つあるタイプです。
このために普通に店頭には置いていないので入手しづらいからもっぱらネット通販で入手しています。
型番はNGK品番でBCPR6EKDです。

そうそう、プラグは各車、年式ごとに違いますので交換する際はきちんと調べて車に合う物を選んでくださいね。

プラグは最初に指先でねじ込むのが基本ですが、最近の車はプラグが奥の方に入ってしまっているので手が届きません。
そういうときには専用のプラグレンチを使います。

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きちんとしたプラグレンチなら内部にゴムやマグネットが付いていますのでこのように下向きにしてもプラグが落ちないようになっています。
このレンチを使ってプラグをねじ込みます。

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最初はこうやってハンドルを付けずに指先だけでねじ込みます。
なんでこんなめんどくさいことをするかというと、最初のねじ山の掛かりはじめの時にハンドルで回してしまうと、もし、斜めにプラグが入ったらそのままねじ込んでねじ山をつぶしてしまうかもしれません。
ねじ山が潰れたらネジ部分に「ヘリサート」や「イリサート」(共に商品名)などでねじ山を再生するか、ヘッドを新しい物に交換するか、どっちにしてもかなり大事になってしまいます。
それを防ぐために最初は指先で回してねじ込みます。

プラグのガスケットがヘッドに当たってそれ以上回せなくなったらハンドルを取り付けてプラグを締めます。
規定トルクはBCPR6EKDの場合プラグのネジ径が14ミリなので25〜30N・mになります。
トルクレンチがない場合はガスケットが当たった所から締め込む角度で調整します。
新品の取り付け時は止まった所から120度締め込みます。
プラグの再利用の時は止まった所から30度締め込めばオッケーです。

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今回は新品なので120度締めました。

これからシリンダーとヘッドの取り付けです。
シリンダー側(エンジンブロック)の合わせ面にゴミが残っていないかもう一度確認。
きれいだったらシリンダーの上に新しいガスケットを載せます。

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こちらがヘッド。(燃焼室側)
こちらももう一度ゴミとかが付いていないか確認。

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位置合わせのピンがあるのでそれに合わせてヘッドを載せます。

ヘッドの取り付けボルトを締めていきます。
締める時は一カ所だけを先に締めずに全体を少しずつ均等に締め込みます。
ヘッドが歪んだ状態でとりつかないようにするためです。
全体が密着したら内側のボルトから時計回りの順番でトルクレンチで締めていきます。
この時の規定トルクは50N・mということなのでトルクレンチを50N・mにセットして締めていきます。

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続いてインテークマニホールドのガスケットをセット。

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インテークをセットしてナットを締めていきます。
狭くて締めにくいけど各種レンチをフル活用して締めます。

次がエキゾーストの取り付け。

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これも下からの作業でやりにくいけどなんとかナットを締めます。
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エキゾーストマニホールドと、遮熱板を取り付けたら仮に外していたエンジンマウントを取り付けます。

タペットカバー(ヘッドカバー)に新しいパッキンをセット。
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このパッキンも新品に交換します。
オイル漏れはしたくないですからねぇ。

タペットカバーが付いたらプラグコードの取り付け。

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ディストリビューターカバーに表示されている123の数字が対応する気筒を表示しているので間違えないように確認しながら奥までプラグコードを差し込みます。

クランクを1番気筒の圧縮上死点、カムシャフトも合わせマークを合わせます。

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さくっとタイミングベルトを取り付け。
しつこいぐらいに合わせマークを確認します。ベルトに対して一コマずれるとエンジン不調になりますから。
テンションベアリングも新品に。

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右側が新品、左が今までの物。
テンションベアリングに異常はないけどこれが壊れるとタイミングベルトが切れたりという重大故障を引き起こすので予防を兼ねて交換です。

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オルタネーターベルトやエアコンのVベルトを取り付けて張り調整をします。
この辺のベルトは簡単なのでさくっと取り付け。

ここまで出来れば後は楽なのでこの日はここまで。
次の日に仕事から帰ってきてから続きをすることにして終了です。


ふう。アップするのに時間がかかってるなあ。
(^^ゞポリポリ

お約束
当然のお約束ですがまねして作業される場合は自己責任でお願いします。
たとえば締め付けトルクなどはクルマごとに違うので確認をお願いします。
書いてる数字が違うからって責任持てません。
あくまで漂流工房での作業記録ですのでよろしくお願いします。
オルタネーターベルトやエアコンのVベルトを取り付けて張り調整をします。
この辺のベルトは簡単なのでさくっと取り付け。

ここまで出来れば後は楽なのでこの日はここまで。
次の日に仕事から帰ってきてから続きをすることにして終了です。


脱税事例
期間が空いちゃいましたが2013.03.17のお話しです。

お約束ですがまねして作業される場合は自己責任でお願いします。
あくまで漂流工房での作業記録ですから。


エンジンヘッドにバルブやロッカーアームが取り付けできたのでバルブすき間の調整方法です。

と言っても、通常のネジ式なので調整はとっても簡単。
シックネスゲージを弁と調整部のすき間に差し込んでマイナスドライバーで調整してその後ずれないようにナットを締め込んでロックすればオッケー。
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まずはカムを回して1番の圧縮上死点にします。
EF型エンジンの場合はクランクプーリーに付いている「F」マークの上の点をベルトカバーの上の切り欠きの所に合わせます。

これで、1番の吸気と排気、2番の排気、3番の吸気が調整出来ます。
調整出来たらカムを半回転(クランクで言うと1回転)させて1番の排気上死点に合わせます。

このカムの状態で2番の吸気、3番の排気が調整出来ます。

弁すき間が調整出来たら何回かカムを回した後、再度同じ手順で弁すき間にシックネスゲージを入れて計ってみます。
調整した時と同じ手応えで入ればオッケーです。

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サーモスタットハウジングをばらしてサーモスタッドと御対面。(笑)
プラスネジで留まっているのでネジを抜いて取り外します。
パッキンのカスが残っていると水漏れの原因になるので綺麗に取り除きます。

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こういうときはサーモスタッドやパッキンなどは全部新品に交換ですよ。
そんなに高くない部品ですからケチって後で壊れたら面倒です。
ヘッドにハウジングを組み付け。
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次はディストリビューターの取り付け。
EF型エンジンはカムシャフトの後端にディストリビューターがとりつくタイプですのでカムとのはめあいを合わせる必要があります。
圧縮上死点にカムを合わせたらディストリビューターのシャフトに有る溝が上に来るようにしてヘッドに差し込みます。
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差し込む時にずれないように気をつけてくださいね。
ディストリビューターのキャップを外してローターが1番のプラグコードの方に向いていたら大丈夫です。
あとは点火タイミングが狂うので外す前に付けておいた印に合わせてボルトを締めます。
最終的にはタイミングライトで確認が必要です。
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白いマーキングがその印です。

排気側のエキゾーストマニホールドを止めているボルトは熱で錆びてしまうので新しいボルトに交換します。
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スタッドボルト(埋め込みボルト)なので、外した後新しいボルトをねじ込むのですが、ボルトと言ってもレンチをかける所はないので「ダブルナット」という方法でねじ込みます。

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ボルトにナットを二つねじ込んでナット同士が締まり合うように締め付けます。
こうすることで締め付けたナットを回してボルトをねじ込めます。
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締め込んだらスパナ2本を使ってダブルナットを解除して埋め込み終了。
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レンチ2本を握りしめるようにするとダブルナットの操作がやりやすくなりますよ。

実際の作業はもっと進んでるんだけど、記事の方はここまで。
次のアップでヘッドが載る所まで行きたいなぁ。
私は書くの遅いから。(^^ゞポリポリ

レンタルサーバーとは
2013.03.17(日曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
って、今時自分でエンジンばらす人は少ないわな。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。

今日は日曜日で、時間が取れるからひたすら修理に励みます。(笑)

タペットバルブの組み立てです。
前回組み立てたバルブステムシールの所にモリブデングリスを吹いておいてバルブを差し込みます。
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次にスプリングとスプリング押さえをセット。

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バルブスプリングコンプレッサーでスプリングを押し縮めてコッターをセット。
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コッターがずれないようにそ〜っとバルブスプリングコンプレッサーを緩めます。
スプリング押さえの穴にコッターが入り込めば大丈夫です。

!!注意!!
バルブスプリングは非常に強力なスプリングです。
スプリングコンプレッサーでバネを圧縮している時はスプリングコンプレッサーが外れないように手荒な操作や衝撃を与えないでください。
もし外れてバネが飛ぶと非常に危険です。

ちょっとここでメカ解説
コッターでバルブを止めている仕組み。

半割れのコッターでどうやって固定されているかというと、バルブの軸にはこのような溝が作られています。
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この溝とコッターの内側の出っ張りがかみ合います。
コッターの外側はテーパー(円錐状)になっていて、ここにスプリング押さえの穴が外側から押さえ込むように入ります。

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これだけで固定されています。
スプリング押さえが下がるとコッターが外れてしまうのですが、バルブスプリングにより常にコッターが締まる方向に押さえつけられているので外れることはありません。
エンジン内部ではこんな感じでセットされています。
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ちなみにバルブスプリングはバネの巻き方が一定ではなくて、狭く巻いている側と荒く巻いている側があり、荒く巻いている側がコッター側になります。
上下を間違えないように気をつけて組みます。

次にロッカーアームの取り付け。
EF型エンジンはロッカーアームのシャフトごとセットできるようになっています。
きちんとはめ込んでボルトを締めるだけ。簡単です。(^▽^喜)
規定トルクで締めようとするとヘッドが動いちゃってなかなか上手く締まりません。
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でも、ヘッドを整備するためのヘッドスタンドなんて持ってません。
そこで、段ボールでガスケットもどきを作っておかわりエンジンに仮止めします。

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これで規定トルクで締めることができました。

この後はバルブとロッカーアームのすき間の調整です。
この時はカムを回す必要があるのでヘッドをそのまま置いての作業はできません。
カムを回した時にバルブが出てきちゃうからなんです。
この問題もおかわりエンジンスタンドで解決。(笑)

シックネスゲージ(隙間ゲージ)という道具を使って調整します。
いろいろな厚みのステンレスの板をまとめた物ですが各厚さが正確に作られています。
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EF型エンジンで12バルブの場合は冷間(エンジンが冷えている時)のすき間が吸気側0.20mm、排気側0.30mmとなっていますからシックネスゲージ(隙間ゲージ)の0.20と0.30の板を使います。

調整はきつくもなく、緩くもなくスムーズに入るように調整します。

と、言うことで今回はここまで。調整の仕方は次回にしますね。



太陽光発電の普及
2013.03.16.(土曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。


おかわりエンジンの分解ができて各部のすりあわせなどの修正ができたのでこれから組み立て編です。

漂流号のエンジンからカムシャフトを取り外します。
使える部品で、状態の良い物を選んで組み立てていきます。

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カムシャフトはおかわりエンジンよりもかなり程度が良いので漂流エンジンから部品取りです。
オイルが切れるとすぐに傷む部品ですから。
同様にロッカーアームも一式漂流エンジンから移植。

外したカムシャフトに新しいオイルシールを取り付けてヘッドに装着。
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ベアリングのガタが増える可能性があったから気になっていたけど、セットしてみたら問題有りませんでした。
(^。^;)ホッ

次に「バルブステムシール」の取り付け。
P1380039.jpg

この部品はタペットバルブのすき間からオイルが吸い込まれて燃焼室に入るのを防ぐための物です。
このシールが傷んでオイルを止められなくなるとバルブのすき間を通ってオイルが燃焼室に入って燃えてしまいます。
この状態になるとマフラーから白煙を吹くようになります。
これを「オイル下がり」と言います。
昔の車はよくこんな状態になってたんだけど、最近は部品の品質向上であまり見かけなくなりました。
アイドリングの時に白煙が多くてアクセルをふかした時に白煙が少なくなるのが特徴。
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ステムシールのセット完了。
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カムシャフトにはモリブデングリスを塗っておきます。
エンジンが掛かるまでの数秒間はオイルが十分に回っていないためにオイル不足で焼き付きを起こす可能性があります。
その不安を解消してくれるのがモリブデン系のグリス。しかも柔らかめの物。
これを塗っておくだけで囓りが防げるはず。

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カムシャフトの押さえの板と、タイミングベルトカバーを取り付けます。
P1380058.jpg

カムプーリーを取り付けます。
位置決めのピンがありますからそれを合わせて取り付けします。
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次の日は日曜日で、ひたすらエンジンをいじる予定なので今日はここまで。
(^▽^笑)


雑所得
2013.03.15(金曜日)

お約束
当然の話ですが、これは私がやった作業の記録ですからこれをまねして事故や損害が発生したとしても私はなんの責任もとりません。
もしまねをされる場合は自己責任でお願いします。
って、今時自分でエンジンばらす人は少ないわな。
あくまで漂流工房での作業記録と言うことでお願いします。m(__)m

またもやダラダラ長文ですが各部の調整になってきました。

バルブのすりあわせをして当たり面が出た所です。
P1370995.jpg

左のバルブが加工前、右が加工後です。
これぐらいの加工が出来てたらいいと思うんだけど。
まあ、練習ってことで進めます。

パコパコとバルブのすりあわせがなんとか完了。
エアラッパーという機械ですりあわせするのはある意味当然なのかも。
すんごく手が疲れました。
(;^_^A アセアセ

インテークの穴をみている時にふと気がついた。
あれ?もしかしてインテークの穴よりもヘッドに開いている穴の方が小さいんでないかい?
古いガスケットを当ててみるとインジェクター側の切り込みが明らかに少なくなっています。

気にしなければそれでも良いんだろうけど気になりだしたら直さないとずっと気にするのでミニルーター出してきてチュイ〜ンと削っちゃいます。
P1380013.jpg
インテークの右側は削った後。
左側が削る前です。
これでどのぐらいの効果があるのかは分からないけど、まあ、気分的には良いのでこうします。(笑)
後はちょこちょこと内部のでこぼこを少し均す程度に削って本日は終了です。
次から組み立てに入れるかな?(^^ゞポリポリ



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