漂流号 おかわりエンジン組み立て編その6 腰下編

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がんばって今日2回目の更新。

1012.03.19.(火曜日)
一日頭を冷やして冷静に状況分析をします。


まず、エンジン自体はかかったし、タペット音などの異音はなかったからヘッドの組み立て作業そのものに問題はなかった。

そうすると問題なのはあの白煙と、冷却水の温度上昇の二つ。

まずは白煙の方から検証
ヘッド側のステムシールは新品なのでオイル下がりは発生しないはず。

エンジンの回転が上がると白煙が増えると言うことはオイル上がりの特徴だから白煙はオイル上がりと考えるのが妥当でしょう。
分解時にエキゾーストマニホールドに流れ込んだオイルや冷却水の可能性は否定できないけど、エンジンの温度が上がった状態でも出ていたのであまり考えにくいと思う。

オイル上がりと仮定して考えられる原因は

「シリンダーとピストンとの密着が悪い」
ピストンリングが固着してそのすき間からオイルが燃焼室に流れ込んでいる。
しかし、漂流号はオイル管理は良いはずだからピストンリングの固着というのは考えにくい。
ヘッドクラックがいつから発生していたのかは分からないけど、エンジン停止時にヘッドから漏れ出た冷却水がシリンダーにたまり、エンジンをかけた時にピストンリングにスラッジとして固まったのかも?

「シリンダーに傷が入っている」
シリンダーの傷といってもオイルがきれいな状態を維持していたから走行距離相応の傷はあるだろうけどかじったような深い傷はないと思う。
これに関してはもう一度開けてみないと分からないなあ。
ヘッド下ろした時にじっくりチェックしとけば良かった。

「ブローバイガスを戻すPVCバルブの固着」
このバルブが固着して閉じたままだとクランクケースの内圧が上がってオイルが燃焼室に入ることもあるらしい。

これはチェックしてみたけどブローバイガスの固着は無さそう。
それらしき配管をチェックしてみたけど詰まりや固着は発見できませんでした。

「オイルに水が混ざっているために気密性能が落ちてオイルが燃焼室に入った」
これはあると思う。
オイルパンの中に残っている水分があるはずだから。

このどれかだと思うんだけど、中でも可能性が高いのはピストンリングの固着ではないかと。

次に冷却水の吹き返し。

可能性としては
「おかわりエンジンにもヘッドクラックが入っている」
コレは無いな。入念にチェックしたし、冷却水は冷えている時に吹き返しはなかったから。

「エア抜きが不完全でヘッドの水量が少なかった」
コレはあるかも。
漂流号の構造上、ラジエターキャップよりも上にヒーターの配管系統があるからエアが抜けにくいのと、ヒーター回りまでのチェックをし忘れていたから。

「ヒーター水路がゴミなどで詰まっている」
コレも考えられる。ヘッドから冷却水のルートはヘッドから直接ヒーターコアに行くルートとサーモスタットを経由してラジエターに行くルートの2つ。
ヒーターコアに行くルートの方が詰まって水が流れないとヘッドの上側に水蒸気がたまってその水蒸気が吹き返しの元になりうる。
以前に冷却水管理を失敗した時にラジエーター内にサビなどの異物があったからそれがヒーターに残っていたかもしれない。


どっちにしても直すためには腰下を開けるしか方法はないから開けることに決定。
腰下まで分解するとなると通常はエンジンを下ろすんだけど、残念ながら漂流工房に2柱リフトがないのでエンジンを下ろすことは出来ません。
なんとか工夫してシリンダーブロックを車体に残したままピストンを抜く方法で腰下の修理にチャレンジします。

幸か不幸か、おかわりエンジンがあるので分解前に先におかわりエンジンでオイルパンの分解方法や必要な工具や材料をシミュレーションしておきます。


普通に車屋さんだと絶対載せ替えするでしょうね。
その方が作業も早いし、作業工賃も安くなりますから。
(^^ゞポリポリ

と言うことでこれから腰下編に突入します。
車検が4月なのでそれまでに何とかしないといけないというタイムリミットがありますからがんばりますよ〜〜。


定期預金

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このページは、漂流ハイゼットが2013年4月 4日 22:28に書いたブログ記事です。

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