2013.03.18.(月曜日)のお話し。
相変わらずアップに時間がかかってるなぁ。(^^ゞポリポリ
お約束ですがまねして作業される場合は自己責任でお願いします。
あくまで漂流工房での作業記録ですから。
取りあえずエンジンヘッドが載ってオルタネーターベルトなどが取り付けできました。
残っているのは各種配管や配線などの接続。
この時に効いてくるのが分解時に忘れずに付けておいたタグです。
青丸の所のようにコネクターやホースのジョイントなど切り離す所には全てマジックで番号を書いておきます。
こうすると繋ぐ場所が分からなくなっても同じ番号の所に接続すれば元の位置に接続できます。
今回のように長丁場での作業の場合はまず間違いなく分からなくなりますし、時間が短くても良く似た部品の場合は数字を書いておいた方が良いです。
当然、コネクターなどの両方に同じ番号を書くんですよ。
直接書きたくない場合はテープに書いて貼っておくと良いです。
こうすれば後でテープを剥がせば良いので。
今回は私の車ですし、別に文字を書いてても問題ないので直接書いてます。
全ての配線とホース類が接続完了したらもう一度接続忘れやボルトの締め忘れがないか片っ端から確認します。
確認の時は順番にユニットごとに確認していきます。
締めた後、指さしと実際に声に出して確認すると良いです。
取り外していたシフト回りの部品の取り付け。
シフトリンケージやサイドブレーキのワイヤー、カバーなど細々した物を取り付けます。
エンジンに新しいオイルを入れます。
オイルパンの中に排出しきれなかった水が残っているのでこのオイルは短期間で交換予定です。
漂流号の規定量、2.4L(オイルとオイルフィルター交換時)を計って入れます。
次は冷却水です。
S100Vハイゼットはライトの間のパネルを外すとそこにラジエーターがあります。
「HIJET」のロゴがある所ね。
外しにくいけど、車内の足元のパネルの奥にあるオレンジの部品を左に回して外すとロックが外れてフロントパネルが取り外しできます。
ラジエターキャップが奥の方にあって冷却水が入れにくいのでペットボトルの底を切り取り、ネジの部分にビニールテープを巻いた簡易じょうごを作ります。
ネジの部分にビニールテープを巻いて、ラジエターの口とぴったりのサイズにすると、押し込むだけでじょうごが固定されてなおかつエア抜きもやりやすくなります。
正式なやり方はLLC(ロングライフクーラント)を濃度30%で希釈してから入れるべきなのですがS100Vハイゼットの冷却水容量は4L位なのでエンジン内で混ざるから先にLLC原液2Lを入れちゃって残りは水を入れます。
これでだいたい30%以上50%以下の濃度になる計算です。
これは香川県のようにあまり気温の下がらない地域での方法です。
冷却水濃度が変わると冷却水が凍らない温度が変わります。
濃度30%だと凍結温度がマイナス15度
濃度40%だと凍結温度がマイナス24度
濃度50%だと凍結温度がマイナス35度
濃度60%だと凍結温度がマイナス54度
濃度が上がると凍結温度が下がるので凍りにくくなりますので、寒冷地ではその土地の最低気温に合わせて濃度が濃くなっています。
ただし、濃度が上がりすぎると冷却性能も下がりますので上限は60%です。
逆に濃度が薄すぎると一緒に入っている防錆剤(さび止めの薬品)の濃度が下がりますのでエンジン内部が錆びやすくなります。
そのためにLLCの濃度は30%以上60%以下で使うように指定されています。
お住まいの地方での気温に合わせて調節してくださいね。
フロントパネルを外すと、冷却水の交換の仕方を説明しているシールが貼ってあります。
助手席の下のエンジンルームにエア抜き用の配管とキャップがあり、ここからあふれるまで冷却水を入れます。
冷却水が漏れるまで入れたらキャップを閉めます。
漂流号の場合はキャップが古くていまいちなのでキャップではなく下側のホースを外してエア抜きしています。
その後さらにラジエターに入れていきます。
満タンになったらオッケー。
ラジエターキャップを閉めて準備完了。
最終チェックでクランクのセンターボルトにラチェットをセットして人力でゆっくりとクランクを2回転させます。
圧縮を感じながらもどこかで変にぶつかって引っかかる感じが無く回れば最終チェックが完了です。
さていよいよ火入れ(試運転)です。
しかしいきなりエンジンをかけると各部にオイルが回っていないので焼き付く可能性があります。
ですからエンジンが掛からないように点火コイル(スパークプラグに電気を送って火花を飛ばす部品)に繋がるコネクターを外しておきます。
こうすればエンジンが掛かりません。
こうしておいてセルでエンジンを回します。
10秒位ずつセルを休ませながらクランキング。
エンジンオイルの警告灯が消えるまでクランキングします。
こうするとエンジン各部にオイルが行き渡ります。
行き渡ったら点火プラグにコネクターを繋いでドキドキのエンジンスタートです。
キュルキュル ブォン〜〜〜〜〜〜
ヾ(>▽<)ゞ ウレシイ♪無事にかかった〜〜〜。
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
でも浮かれてちゃいけない。
各部のチェックをしなくっちゃ。
メーター内のインジケーターでオイルの警告灯が消えてるか? OK
アクセルに反応して吹け上がってくるか? OK
タペット音(バルブをたたく音)はしてないか? OK
水温は上がってくるか? OK
ヒーターから温風は出てくるか? ん、おかしい。温風出てこない。
あれ?エア抜き不良かな???
排気ガスは? (◎_◎;) おっ!白煙吹いてるのが直ってない!
アクセル煽ると白煙が増えるからオイル上がりだろうなあ。
しばらく様子を見てると思ったよりも水温高い!
あ、冷却水がリザーバーに吹き返してきた。
やばいっ!このまま回すとマズイ!エンジン停止!
。・°°・(>_<)・°°・。
これはどこかに原因があるはず。
こういうときは冷静になってから整理して考えなくっちゃダメだから今日はこれで終了。
次回に続く。

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